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 トランプ米大統領が連邦最高裁判事に、保守派のエイミー・バレット連邦高裁判事(48)を指名する見通しとなった。複数の米メディアが25日、関係者の話として伝えた。リベラル派のギンズバーグ判事が18日に死去したことを受けての指名で、バレット氏が後任として就任すれば、9人の判事のうち保守派が6人と圧倒的多数となる。大統領選を目前に控えた指名に野党・民主党は激しく反発しているが、上院で過半数を占める与党・共和党は承認手続きを進める考えだ。

 バレット氏は保守派の重鎮だった、スカリア元最高裁判事の調査官を務め、2002年からノートルダム大のロースクールで教壇に立った。人工妊娠中絶や、オバマ政権が進めた医療保険制度改革(オバマケア)に反対の立場を取り、保守派に人気が高い。熱心なカトリック教徒としても知られ、養子を含めて7人の子どもを育てている。トランプ氏が就任した17年、連邦高裁判事に指名し、上院では55対43で承認された。

 最高裁は近年、共和党の大統領に指名された保守派が5人、民主党の大統領に指名されたリベラル派が4人という構成が続いてきた。同性婚や中絶規制をめぐる訴訟では保守派判事のうちの1人がリベラル派と多数派を形成することもあったが、バレット氏が就任すれば保守派が圧倒的に有利となる。また、任期や定年がないため、48歳のバレット氏は長年にわたって判事を務められる。

 米メディアによると、トランプ氏はギンズバーグ氏の死去後にホワイトハウスでバレット氏と面会し、高く評価した。25日は記者団に指名するか問われ、「彼女だとは言っていないが、彼女は素晴らしい」と述べた。26日、ホワイトハウスで記者会見を行い、判事の指名を発表する。共和党は10月中旬に上院で承認に向けた公聴会を開き、同月下旬に採決を行う構えだ。(ワシントン=園田耕司)