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 今年度の水俣病犠牲者慰霊式が新型コロナウイルスの感染拡大防止のために中止されたのを受け、熊本県水俣市は26日、小泉進次郎環境相や原因企業チッソの社長らの「祈りの言葉」をホームページに掲載した。

 慰霊式は水俣病が公式確認された5月1日に毎年営まれ、環境相らが祈りの言葉を述べてきた。実行委員会事務局によると、今年7月に今年度の中止を決めた際、委員から「水俣病の教訓の発信と地域振興の決意を広く周知するべきだ」との意見が出たのを受け、国が水俣病を公害と認定した9月26日にあわせ、祈りの言葉を発表することにした。

 祈りの言葉では、小泉環境相が水俣病の拡大を防げなかったことに「改めて衷心よりお詫(わ)び申し上げます」とし、「新型コロナウイルス感染症に立ち向かう中にあっても、水俣の教訓をもとに、一人一人の行動や日々の心がけが、自分自身と自分の大切な人たち、そして、社会全体を守っていくことにつながる」との意思を示した。

 チッソの木庭竜一社長は「患者の皆様に対する補償責任の完遂と地域社会の繁栄・発展に貢献してまいります」とした。このほか蒲島郁夫知事と高岡利治市長もメッセージを出した。(奥正光)