小惑星探査機「はやぶさ2」が12月、地球に戻ってくる。製造した宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所がある相模原市の市民らが26日、ミッション成功の祈願祭を新田稲荷神社(同市中央区)で開いた。JAXA関係者も参加し、宇宙で行方不明になりながらも帰還を果たした初代はやぶさを念頭に、「迷子予防」も祈った。
祈願祭はプロジェクトのスタッフらを応援し、帰還へ機運を盛り上げようと、今月できた市民組織「JAXA宇宙科学研究所と夢を創る会」などが開いた。
はやぶさ2は2014年12月、種子島(鹿児島県)で打ち上げられた。約30億キロを旅して到着した小惑星「リュウグウ」で、各種探査を続けた。そこで採取した石や砂が入ったカプセルは帰還時に、地球から約22万キロ離れた場所ではやぶさ2から分離。豪州の砂漠に着陸させる予定だ。回収後は、宇宙科学研究所で分析を進める。はやぶさ2の本体はそのまま、新たに別の小惑星の探査へ向かう。
祈願祭には会のメンバーや…