核兵器廃絶を求める「ヒバクシャ国際署名」に県内から寄せられた署名が今月に50万筆を超えたことをうけ、26日、被爆者や支援者らが爆心地公園(長崎市)に集い、目標突破を報告した。この日は国連が定める「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」。参加者は落下中心地碑を前に、これからも核廃絶のため活動する決意を新たにした。
すべての国に核兵器禁止条約への参加を求める「ヒバクシャ国際署名」は、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が提唱。県内では2016年5月に活動が始まり、今年9月8日に50万筆を超えた。活動開始からの4年間で、署名の呼びかけ人となった被爆者5人のうち、谷口稜曄(すみてる)さん(17年に88歳で死去)ら4人が亡くなった。
この日、「署名をすすめる県民の会」共同代表の1人、朝長万左男さん(77)は、「力を合わせて達成できた素晴らしい成果だ」とあいさつ。亡くなった4人について「この方々の力で目標を超えられた」と話し、約100人の参加者とともに敬意を表した。
核兵器禁止条約は、50カ国…