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 香りに癒やされて、ゆっくり、ぽかぽか――。東京都足立区内の銭湯で27日、湯船にかぼすを浮かべる「かぼす湯」が振る舞われた。

 足立区を拠点に地域活性化に取り組む「KAZENO HITO(カゼノ ヒト)」の老沼裕也代表(32)の「香り湯プロジェクト」の一環で、足立区浴場組合主催。新型コロナウイルスの影響で、かぼすを利用した各地のイベントが中止になり、大分県臼杵市のかぼす農家を支援しようと企画した。同プロジェクトは昨年始まり、これまで長野や秋田産の「りんご湯」や愛媛県産の「甘夏湯」なども行っている。

 この日は、大分県臼杵市と大分有機かぼす農園が協力。約600キロのかぼすを使い、区内29軒の銭湯で一斉に実施。足立区中央本町2丁目の「若松湯」では、営業時間前に約30キロのかぼすが湯船に浮かべられ、さわやかな香りが広がった。老沼さんは「継続的にイベントを企画して、旬の香りを楽しんでほしい。銭湯と農業の活性化につなげていければいい」と話した。(野田枝里子)