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 三重県鳥羽市立海の博物館で、特別展「あなたの知らない水産缶詰の世界」が開かれている。会場には国内外の約300種類の個性的な缶詰が集められ、パネルで缶詰の技術や歴史の流れを知ることができる。

 国内の缶詰を紹介するコーナーには、北海道で作られた「アザラシとトドのカレー」や、大阪で作られた「たこ焼き」など、ご当地ならではの品々が並ぶ。世界の缶詰を紹介するコーナーには、アメリカ製の「ウバガイの煮汁」や、アイスランド製の「タラの肝」など、国内ではめったに見かけない珍品が多い。

 特別展は、前博物館長の故・石原義剛さんの祖父・初代石原円吉氏が1906年、水産会社を起こしたことが縁で企画された。縣拓也学芸員は「水産物の缶詰は周囲に豊かな海があったからこそ作られた。その歴史を感じるとともに、魚食文化のあり方も知ってほしい」と話す。

 12月13日まで。期間中には「世界で最もくさい」とされるスウェーデンの缶詰「シュールストレミング」のにおいをかぐイベント、特別展に手作りの缶詰を出品している県立水産高校の生徒たちによるカツオの解体ショーなどがある。

 問い合わせは鳥羽市立海の博物館(0599・32・6006)。(安田琢典)