【動画】工場内を埋め尽くす厨房機器 飲食店の廃業増える=藤原伸雄撮影
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 年季の入った冷蔵庫、シンク、食洗機――。

 業務用の厨房(ちゅうぼう)機器を買い取り、販売する「テンポスバスターズ」の買取センター(横浜市)の再生工場内を厨房機器が銀色に埋め尽くしている。

 全国に59店舗展開する同社によると、新型コロナウイルスの影響で、3月ごろから「客が減り、閉店するかもしれない。見積もりだけでもして欲しい」など、飲食店からの問い合わせが相次いだ。首都圏を中心に3~9月までの買い取り依頼が例年の約2倍に増え、工場内での再生作業が追いついていない状況だという。担当者は「在庫の量がコロナの影響を物語っている。在庫は増えたが、販売もしなきゃいけない」と頭を抱える。

 民間信用調査会社「東京商工リサーチ」の集計によると、2月以降にコロナ関連で経営破綻(はたん)した件数(負債1千万円以上、準備中含む)の24日時点での累計は全国で511件。来店客の減少や休業要請などで打撃を受けた飲食業が76件で最も多いという。同社情報本部の担当者は「あくまでも経営破綻した法人1社につき、1件で計算している。実際に閉店した店舗数は、数え切れない」と話す。(藤原伸雄)