保坂知晃
出会いを求めてスマートフォンの「マッチングアプリ」を使ったら、女性から新型コロナウイルス関連の給付金の受給を持ちかけられた――。「もしかして不正受給かも」。恐る恐るやりとりしてみると……。
証言してくれたのは、東京都内に住む20代男性。女性との出会いを求め、数年前からマッチングアプリを使い始めたという。
アプリの仕組みは、相手のプロフィル画面の「いいね」を押し、相手からも「いいね」が返ってくるとメッセージのやりとりができるようになる、というものだ。
8月上旬、女性から「いいね」が返ってきた。プロフィルには上目遣いの顔写真、年齢は「25歳」、趣味は「資産形成」とある。
女性「初めまして!」
男性「はじめまして!マッチングありがとうございます」「最近は息抜きによく何をされているんですか??」
女性「今はコロナの影響で資金面で困っている方や資産を増やしたい方、独立したい方を助けるために時間を割いています」
「それって息抜き?」。男性は不審に思ったが、自身も投資の経験があったため、会話は自然とお金の話に――。
女性「本気で資産を増やされたいのであれば、私がやっているものをお教えしましょうか?」
2人のやりとりはこの後、マッチングアプリからLINEに移り、お金に絡む話がより具体的になっていく。
女性「1番オススメなのは、12万円からできる投資信託です。億単位でファンドマネーを扱いながら数年間、月間負けなしのトレーダーに運用してもらい、堅く月利2~3%出るものです」
疑わしいほどの高利回りに、男性は「投資に誘うためにアプリを利用している」と気がついた。女性は「投資信託を運営している人物を紹介する」とたたみかけてきたが、男性は断った。すると女性は次の手に――。
女性「コロナ関連の給付金で申請方法によっては100万円以上受給できるのを知っていますか?」「申請のプロが知り合いにいるのでおつなぎしましょうか?」
男性「自分はただの会社員なの…
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