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 和歌山市が動物愛護のためにクラウドファンディング(CF)で集めた資金の使途について、市の担当者が架空の資料を作成し、市議会の厚生委員会で市幹部を通じて誤った答弁がされたとして、尾花正啓市長らが28日、陳謝した。今後、使途を公開するほか、資金運用のための基金の設置を会期中の議会へ提案するという。

 市は犬や猫の不妊去勢手術のための設備費などに充てる目的で、2018年5月から12月まで寄付金を募った。1489人から、当初目標としていた1800万円を上回る2790万2545円が集まった。

 24日の市議会厚生委員会で、寄付金の使途が当初の目的とかけ離れていると芝本和己市議が指摘した。市が芝本市議に報告した資料では、CFで集めた寄付金は19年度末までに全額使い切っていて、印刷製本費や自動車保険料などに使われたことになっていた。市の佐伯正季健康局長は「動物愛護思想の啓発を行うにあたり、当初(予算)で取っていたが、寄付金をそこに充当した」と説明した。この委員会でのやりとりは録画映像としてインターネット上で公開され、それを見た人たちからSNSなどで市への批判や失望の声が相次いだ。

 しかし、28日の厚生委員会で市側は一転、寄付金は印刷製本費や自動車保険料などには使われておらず、20年度末時点で1372万9143円残る見込みだと説明した。佐伯健康局長によると、24日の委員会で使われた寄付金の使途についての資料は、事実と異なっていたという。

 資料を作成した広岡貴之・市動物愛護管理センター長は報道陣の取材に対し、「目標額以上のお金が集まり、年度中に使い切れなかった。収支のつじつまを合わせようと思った」と釈明した。寄付金を繰り越すための基金を作っていなかったため、名目上使い切ったことにする必要があると思い込み、当初予算から拠出していた費用を寄付金から充てたことにしたという。実際には寄付金の残金は財政調整基金に回され、次年度以降も不妊去勢手術のために拠出されていたという。

 佐伯健康局長は24日の答弁に…

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