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 クマがエサとするドングリの不足で、秋以降、兵庫県内でもクマが人里に現れる可能性が高いとして、県が注意を呼びかけている。

 県森林動物研究センターは9月上旬、県内254地点にあるブナ、コナラ、ミズナラのドングリ3種の生育状況を調べ、6段階のうち下から2番目の「凶作」と判断した。特にブナは「大凶作」とした。センターの赤堀邦輝次長は「人の捨てる生ゴミや果物を狙って集落まで山から下りてくる可能性が高い」と注意を促す。

 調査は例年、クマの出没予測を目的として8月下旬~9月上旬ごろに実施。クマは冬眠前の12月ごろまでエサを探して活動し、県内では但馬地域や西播磨地域北部の山沿いの集落などでしばしば目撃されている。センターによると、淡路島にクマは生息していない。

 今年は4月から8月31日までにセンターに寄せられた、目撃や木に残された爪痕などの情報は260件で、前年同時期より100件ほど少ないが、近年は増加傾向にあるという。

 今年4月には香美町で、タケノコ掘りをしていた80代男性がクマと遭遇。体当たりをされて、右腕を打撲する事故が起きている。9月には但馬地方で目撃が相次いでいる。

 被害を防ぐためにはどうすればいいのか。

 センターによると、生ゴミを外へ置かないことや、収穫予定のない柿や栗の木を伐採することが有効だという。伐採できない場合は、クマが登れないよう幹にトタンなどを巻き付ける。クマと遭遇した場合はゆっくりと背を見せずに後退し、それでも近づいてきた場合は穏やかな声で手を振り、人と気付かせなければならないという。(武田遼)

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