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 奥久慈大子の特産品を楽しんでもらおうと、茨城県大子町などが主催する恒例の「奥久慈大子グルメ探訪スタンプラリー」が、12月6日までの日程で始まった。昨年は10月半ばに台風19号に見舞われ、甚大な被害を受けた大子町。今年は新型コロナウイルスの影響が懸念される中、関係者は「2年続けて思うようにはいかない事態になっているが、少しでも客足が戻れば」と期待を寄せている。

 スタンプラリーは、県内外から多くの人に訪れてもらい、地元経済の活性化を図るのが目的で、町や町特産品流通公社などが毎年、秋の行楽シーズンに開催している。参加店を回ってスタンプを集めると、抽選で賞品がもらえるイベント。例年は約4500人の応募があるが、昨年は台風の影響で約1400人と3割ほどの参加にとどまった。

 大子町では台風19号で町中心部が浸水し、JR水郡線は鉄橋が流失して不通に。紅葉が美しい袋田の滝もしばらくは入場できなかった。

 しかし、今年は7月に水郡線の不通区間も常陸大子―袋田のひと駅間だけになるまで復旧し、紅葉シーズンを前に期待もある。

 町観光商工課は「袋田の滝の8月以降の入場者をみると、回復傾向にある。コロナの3密対策の準備もできているので、来ていただければ」と期待を寄せる。

 観光の柱でもあるリンゴ園は昨秋、被害は落果した程度にとどまったものの、「大子町全体が甚大な被害を受けた」との認識が広がり、客足は鈍かった。

 JA常陸大子町のりんご部会長、仲野廣さんは「今年はコロナ禍で積極的にPRはできないが、リンゴはよくできているので、口コミ的に広がってくれれば……」と話す。

 28日に町内のリンゴ園を訪れると、ひたちなか市の5人家族がリンゴ狩りを楽しんでいた。男性(39)は「秋晴れでとても気持ちがいいです」と話していた。

 仲野さんは「大子のリンゴ園は品種が豊富なので、いつもは試食してもらっていた。今年はいろいろ工夫してみたい」と話した。

 スタンプラリーは「奥久慈しゃも」(参加店舗42)「奥久慈りんご」(同40)「カフェ&スイーツ」(同15)「だいごみ認定商品」(同6)の四つのカテゴリーのうち、三つのカテゴリーの店を利用し、スタンプを集めて応募する。

 商品は、特賞の「町内温泉宿泊施設ペア宿泊券」(3本)や、「奥久慈しゃも料理食事券」(40本)など計300本がある。応募締め切りは12月6日。10月から12月の中下旬に計3回抽選を行い、当選者に商品を送付する。問い合わせは町観光商工課(0295・72・1138)へ。(小松重則)