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 ネスレ日本が「置き売り」ビジネスに新サービスを追加した。これまでは自社のコーヒーを扱ってきたが、他社製の食品なども販売。電子決済を採り入れて利便性も高める。コロナ禍でテレワーク(在宅勤務)が広がるなか、新たな需要を取り込む考えだ。

 オフィスを中心にコーヒー用機器を無料で貸し出し、粉末などを購入してもらう「ネスカフェ アンバサダー」に「スマイル オンデマンド便」というサービスを加えた。自社のコーヒーとともに他メーカーの菓子やカップ麺、健康食品など約30種類も販売する。同社によると、7月から30カ所で試験販売したところ、1カ月の売上高が従来の4倍近くに増えたという。

拡大する写真・図版「ネスカフェ アンバサダー」の新しいサービスは他社の製品も扱い、タブレット端末で支払いや在庫管理ができる。広報担当者は「すごく小さな売店というイメージ」と話す=2020年9月25日、神戸市、加茂謙吾撮影

 新サービスではタブレット端末を導入。職場の代表者にかわってネスレ日本が在庫を把握し、補充する商品の種類や量をまとめて提案する。交通系ICカードによる支払いも可能になり、事務負担も減らす。

 新サービスは9月上旬から一部で受け付けを始め、年内に1万件の導入をめざす。コロナ禍で従来サービスの申し込みは横ばい状態だが、担当する同社ダイレクト&デジタル推進事業部の山野和登部長は「テレワークが広がっても職場で輪をつくる重要性は変わらない」と新サービスの拡大に期待する。(加茂謙吾)