天皇陛下の弟の秋篠宮さまが皇位継承順位第1位の皇嗣(こうし)となったことを内外に示す「立皇嗣(りっこうし)の礼」について、政府は11月前半に執り行う方向で調整に入った。4月に予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期していた。

 政府関係者が明らかにした。感染流行の収束傾向を確認した上で、式典委員会を開いて決める。コロナ禍で社会、経済に深刻な影響が出ていることを踏まえ、祝宴の開催は見送る方向だ。

 政府は4月10日の延期発表後も「(代替わりに伴う)一連の儀式なので、いつまでも行わないわけにいかない」(官邸幹部)として、水面下で準備してきた。12月は皇后雅子さまの誕生日行事や年末にかけての皇室行事が予定されており、宮内庁関係者は「11月なら実施できる」とする。

 立皇嗣の礼は国事行為として行う。秋篠宮さまが皇嗣であることを陛下が内外に明らかにする「立皇嗣宣明(せんめい)の儀」と、祝宴「宮中饗宴(きょうえん)の儀」などで本来は構成される。祝宴の開催も模索したが、コロナ禍を案じる皇室側のお気持ちも踏まえ、判断する見込みだ。