拡大する写真・図版そこが気になるアメリカ大統領選

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 アメリカ大統領選の候補者2人が直接対決する初のテレビ討論会が、29日夜(日本時間30日午前)に始まります。選挙戦の最大の山場とされ、過去にはこの討論会によって情勢が一変することもありました。今年は9月29日、10月15日、22日の計3回の予定です。

 コロナ禍で通常の選挙活動が少なくなっている今回、テレビ討論会は有権者に主張を訴える重要な機会。言葉やしぐさ、表情などを含め、全体としてどちらが優勢だったかという「印象」も選挙の行方を左右します。トランプ氏とバイデン氏はどんな戦略でたたかうのか。異文化コミュニケーション論を専門とする明治大学政治経済学部の海野素央教授に、討論会の見どころを聞きました。

 ――強烈な個性のトランプ大統領ですが、そのコミュニケーションの特徴は何ですか。

 一言でいうと「ガスライティング(gaslighting)」、つまり「誤った情報で相手を操作する」ことです。ウソの情報を与えることで、混乱させたり記憶を疑ったりさせ、次第に認識を変えさせていく手法ですね。

 ――ウソが基本スタイルということですか……。具体的には?

 リズムのよいフレーズを重ねてたたみかける、ウソの情報を組み合わせて印象操作をする、といったメッセージ性が強い発信の仕方をしています。

 例を挙げましょう。トランプ氏がよく使うフレーズに、「バイデンが勝つと中国が勝つ。バイデンが勝つと暴徒が勝つ。バイデンが勝つと無政府主義者が勝つ」というのがあります。ちなみに、ここで言う「暴徒」とは、人種差別に抗議するデモで暴力的な行為をする一部の人々を指しています。

 ――どういう意図と効果があるのですか。

 ここで並べられている中国、暴…

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