[PR]

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、5月末から9月末に延期になって開催されているテニスの4大大会、全仏オープン選手権で、ボールが話題になっている。昨年の大会とサプライヤーが代わり、打球感が「重い」という声が選手から相次いでいる。

 はっきりと異を唱えたのが、昨年覇者で全仏最多12度の優勝を誇るラファエル・ナダル(スペイン)だ。個人的な見解と断った上で「クレーコートに適していないと思う。ものすごく重いのでひじや肩が危ない。選手の健康を守るために、主催者は今後数年の状況を注意深く見る必要がある」と警鐘を鳴らす。

 例年のように5月末からの開催であれば、意見は少し変わったかもしれない。だが、秋開催になったことで、気温が10度以下になる日もあって肌寒い。湿度も高く、雨が降れば水分を吸収し、さらに重くなる。

 27日に1回戦で錦織圭に敗れたダニエル・エバンズ(英)も不満を漏らした。試合日は開始前から小雨が降り、試合途中にも約15分、雨で中断した。エバンズは記者会見で「ボールの変更が大きいと思う。重すぎて思うように打っていけない」とボールを敗因に挙げ、「現状を受け入れるしかないが、いくつかのボールは犬と遊ぶのに使いたくないぐらい」と発言していた。(ロンドン=遠田寛生)