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 熊本地震で大規模に崩れた熊本県南阿蘇村立野の斜面で、対策事業完成の記念植樹が28日にあった。南阿蘇西小の6年生21人が河津桜の苗木10本を植えた。

 斜面では長さ約700メートル、幅約200メートルにわたり約50万立方メートルの土砂が崩落。国道57号とJR豊肥線が寸断され、国道57号に接続する国道325号阿蘇大橋も崩壊した。国土交通省は斜面の崩落防止対策の砂防工事をし、モニタリング期間を経て8月に完成させた。並行して復旧が進められたJR豊肥線は8月に全線再開。国道57号も北側復旧ルートと同時に10月3日に開通する。

 記念植樹は、地元の子どもたちが地震を語り伝えていける場にしたいと国交省熊本復興事務所が呼びかけた。樹種は、村に一心行の桜など桜の名所があることから村が桜を希望。苗木は豊肥線のすぐ上で国道からも見える場所に植えた。

 今村美結(みゆ)さん(12)は「小さい頃から家族で車で通っていた橋や道路が壊れたのを見るのはつらかった。復旧した道を見られるのはうれしい。これから道路を通る時や列車に乗った時に、成長していく桜の姿を見ていきたいです」と話した。(後藤たづ子)