[PR]

死者、世界で100万人超に

 昨年末に突如、中国で出現したとされる新型コロナウイルスは、その後あっという間に世界をのみこみ、初の死者の報告から9カ月弱で100万人以上の命を奪った。21世紀になって新たに現れた感染症の中で、死者数や拡大のスピードは突出している。一方で、感染した人の致死率は世界的に減少傾向にあり、日本でも治療法が改善しつつある。新型コロナは人類に何をもたらすのか。

 「亡くなった方々は父や母、妻や夫、兄弟や姉妹、友人や同僚だった」。国連のグテーレス事務総長は28日夜の談話で、こんな言葉で死者を悼んだ。「手を握る。やさしい口づけや温かい抱擁をする。『愛している』とささやく。それさえできずに、どうやって別れを告げられるのか」

 新型コロナの感染が最初に広がった中国湖北省の武漢で、初の死者が出たと発表されたのは今年1月。新型コロナはその後、急速なスピードで世界中に広がった。感染を防ぐために遺族が遺体さえ見られない状況が各地で続く。

 死者が世界最多の米国では、今年の死亡原因として新型コロナが交通事故や肺の病気を上回り、心疾患とがんに次いで3番目に多くなる可能性が高くなっている。世界中でワクチンや治療薬の開発が進むものの、流行がいつ収まるかは依然、見通せない状況だ。

 人類の歴史は感染症との戦いだった。戦争や自然災害に並び、現在まで感染症で大勢の死者が出続けている。14世紀に主に欧州で広がった黒死病(ペスト)では5千万人以上が死亡。15世紀末にコロンブスが米大陸を発見して以降は、ピサロやコルテスらが率いた欧州からの征服者たちから米大陸に天然痘などの病原体が持ち込まれ、免疫を持たない先住民の8~9割が命を落としたとされる。

 20世紀に入ってからも、1918~20年に世界中で流行したスペイン風邪では5千万人以上が死亡。57~58年に世界で広まったアジア風邪では約110万人が犠牲になった。

 一方で、感染症の流行は人間社…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

2種類有料会員記事会員記事の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら