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 米宇宙企業スペースXが開発した新型宇宙船で、国際宇宙ステーション(ISS)に向かう日本の野口聡一宇宙飛行士(55)が29日、オンライン会見に臨んだ。打ち上げは日本時間10月31日午後3時40分の予定で「宇宙では毎日が新しい。全ての瞬間を楽しんで、笑顔で戻ってきたい」と話した。

 野口さんは、米南部テキサス州ヒューストンにある米航空宇宙局(NASA)のジョンソン宇宙センターから、一緒に搭乗するNASAの飛行士3人とともに参加した。

 スペースXのクルードラゴンは今年5月、民間宇宙船として初めて人を乗せてISSまで飛行。今回は運用飛行の1回目で、野口さんの搭乗は米国人以外で初となる。3度目のISS滞在となる野口さんは「この素晴らしいクルーとともに乗れることをとても楽しみにしている」と日本語であいさつ。前回2010年の滞在時から、日本の実験棟「きぼう」から小型衛星が放出できるようになり、遺伝子研究などの新たな装置が設置されたことで、「宇宙での科学の新たな時代になった」と話した。

 宇宙船は、10月31日にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられ、ISSには半年ほど滞在する。

 船長を務めるNASAのマイケル・ホプキンス飛行士は、宇宙船を「レジリエンス」(回復力、強靱(きょうじん)さ)と名付けたことを明らかにした。ホプキンスさんは新型コロナの感染拡大や世界的な経済危機をあげ、「みんなの生活に前向きなものが届けられれば」と話した。(ワシントン=香取啓介)