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 乳幼児の胃腸炎の原因となるロタウイルスのワクチンが10月1日から定期接種に加わり、原則無料となる。下痢症になるリスクが低下し、重症化して入院する子どもを減らす効果が期待される。

 ロタウイルスは毎年冬の終わりから春にかけて流行する。感染力が強く、5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスにかかるとされる。乳幼児で下痢を起こし脱水症状がひどくなると点滴や入院が必要となる。

 対象は今年8月1日以降に生まれた子ども。ワクチンは口からのむタイプで、0歳児のうちに計2~3回接種する。メーカーは2社あり、これまでは任意接種で約3万円かかっていた。子育て支援策で費用の全額や一部を助成する自治体が徐々に増えてきていた。

 一方、接種後ごくまれに小腸が大腸に入り込んで腸閉塞(へいそく)を起こす「腸重積」になる例もあるとされる。大阪労災病院の川村尚久・小児科部長は「初めての接種後、1週間ほどはいつもと変化がないか注意深く観察してほしい」と話す。

 ワクチンはのむタイプだが、川村医師は「赤ちゃんが接種後によだれといっしょに吐き出しても、1滴でも胃の中に入れば大丈夫」と説明する。(熊井洋美)