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 ベラルーシ大統領選の不正疑惑と政権によるデモ弾圧をめぐり、英国のラーブ外相は29日、ルカシェンコ大統領をはじめ政権幹部8人に、英国への渡航禁止や資産の凍結といった制裁を科したと発表した。カナダも同日、同様の制裁を発動したと発表した。

 英外務省によると、対象はルカシェンコ氏のほか、国家安全保障担当の大統領補佐官を務める同氏の息子、内相、軍の司令官ら。英外務省は「ルカシェンコ政権は不正選挙に反発する反政権派、メディア、市民への人権侵害に責任がある。国際社会の呼びかけにもかかわらず、反政権派との対話を拒否し、暴力的な弾圧を強めることを選んだ」と制裁の理由を説明している。

 ラーブ氏は声明で「英国とカナダは、暴力的で詐欺的なルカシェンコ政権に対し、制裁によって、不正な選挙の結果は受け入れないというメッセージを送った。ベラルーシの人々を虐待した責任者に説明を求める」としている。

 ベラルーシをめぐっては、欧州連合(EU)も政権関係者らへの制裁を準備している。(ロンドン=下司佳代子)