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 日本郵政は30日、郵政単体の2020年9月中間決算で、保有するゆうちょ銀行株の価格下落に伴って3兆円の減損処理を実施すると発表した。金利の低下に不正引き出し被害へのずさんな対応が重なって、ゆうちょ銀の株価は低迷している。グループの連結決算には影響しないが、日本郵政の配当には影響が出る可能性がある。

 日本郵政が89%を持つゆうちょ銀株の簿価は、単純計算で1732円。日本郵政は、一定期間の平均株価が簿価の5割以下になると減損処理することを内規で定めている。年明けに1000円を超えていたゆうちょ銀の株価は、9月30日の終値は821円だった。

 日本郵政の減損処理は連結決算には反映されないが、郵政単体の決算で巨額の損失が生じ、配当の原資となる利益剰余金などを取り崩す必要に迫られる可能性がある。