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 岩場に立って何かを見つめるオオカミ――と思いきや、実は羊毛フェルトの立体作品です。実物の約4分の1サイズを200時間以上かけて仕上げた作者に聞きました。

「今にも動きそう」

 9月20日、ツイッターにこんな文章とともに4枚の画像が投稿されました。

 「【羊毛造形】オオカミ 完成いたしました! 顔の横から尻尾の付け根まで約33センチ(尻尾までの全長約40センチ)」

 岩場に立つオオカミのように見えますが、4枚目の写真には人の腕が写っていて、実物よりもかなり小さいことがわかります。

 この投稿に対して「今にも動きそう」「大自然の中に居ても全く違和感ない」といったコメントが寄せられ、いいねは5千を超えています。

作者に聞きました

 作者は「True Style Lab.」として活動している太田光美さん。

 羊毛フェルトとの出会いは、2012年にテレビで作品を見て「作り方も何もわからないけど自分でもできそうだ」と感じ、インターネットで調べたのがきっかけでした。

 いけばなを意識した線の表現や、抽象的なアート作品の要素も採り入れ、独学で現在のスタイルに至ったといいます。

 ツイッターに投稿したのは、2017年に注文を受けて制作した作品。

 動物園にオオカミを見に行き、ネット上の情報や本などの資料を参考にしながら、200~250時間ほどかけて作ったそうです。

目はガラス

 毛並みは羊毛ですが、骨格はワイヤ、鼻と爪は樹脂粘土、目はガラスを使用しています。

 目に使用するガラスの半球具合で、追いかけてくるように見えるそうで、今回は遠くを見る表情も出したくて、あまり目が追わないように仕上げたといいます。

 多くの反響が寄せられていることについては、こう話します。

 「たくさんの方に作品を知っていただけることは、とても光栄に思っています。羊毛でできていると説明してもなかなか理解してもらえないことも多いので、制作途中の動画なども紹介して、もっと知っていただきたいですね」(若松真平)