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 鉄筋を自在に曲げた流線で浮かび上がるのは、ジャズミュージシャン。あこがれのジャズの世界を、立体的に表現したアートの作品展「線で奏でるJAZZ」が真庭市で開かれている。4日まで。

 手がけたのは鳥取市を拠点に活動する造形作家の徳持耕一郎さん(63)。30年以上かけ鑑賞してきたジャズ奏者たちのスケッチをもとに、鉄筋彫刻約300点を生み出した。会場にはうち約30点が並ぶ。

 ジャズとの出会いは30代。ニューヨークで版画の個展を開いたときだ。譜面なしのスイングに息をのみ、テーブルにあった紙ナプキンにペンを走らせスケッチしていたという。

 4年ほどたった頃、描きためたスケッチをもとに鉄筋彫刻をつくり始めた。モデルは日野皓正(てるまさ)、エディ・ゴメスらからアマチュアまで。2時間のライブで、約20枚のスケッチを描き上げるという。

 制作では設計図をもとに、長短あわせ10メートル、太いもので直径1センチ以上の鉄筋を腕力で曲げ、溶接技術でつなぎ合わせる。大きいもので高さ190センチ、重さ10キロほど。輪郭線が途中で切れているものはスケッチに忠実に作っているためで、徳持さんは「途切れた線の先を想像してほしい」。

 個展は真庭市勝山の勝山文化往来館ひしおで。入場料は300円で午前10時から午後4時半。水曜休館。問い合わせは同館(0867・44・5880)へ。(田辺拓也)

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