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 朝夕の気温がぐっと下がり、今年も秋がやってきた。季節の移ろいを実感させる彩り豊かな光景が、青森県内各地に広がっている。

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 やませが吹き、米作りが難しい風間浦村蛇浦で、村立風間浦小学校の児童たちが稲刈りを体験した。

 5、6年生15人が9月28日に学校田(11アール)に入り、手鎌で稲刈りに挑戦した。田んぼは前日までの雨でぬかるみ、子どもたちは泥まみれになったが、1時間足らずで刈り終え、束ねた稲をはさに掛けていった。

 祖父が米を作っているという山本星来(せいら)さん(11)は稲刈りの手伝いをしたばかり。「お米がどうやってできるか、みんなに知ってもらえるのがうれしい」と話し、はさ掛けのこつを同級生に手ほどきしていた。

 稲は半月ほど天然乾燥させ脱穀する予定で、もち米「アネコモチ」が5~6俵とれそうだという。米作りの先生をしている木下重利さん(64)によると、冷害があった1993年、この地区では稲が実らず、輸入米を買って食べた。安定して米がとれるようになったのは、「ゆめぴりか」など北海道の品種を育てるようになってからだという。「自分で食べるものは自分の手で作ってみてほしいですね」と話していた。

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 「下北ワイン」の醸造元サンマモルワイナリー(むつ市川内町)の自社ブドウ畑で、醸造用ブドウの収穫作業が始まった。

 畑は広さは11・3ヘクタール。陸奥湾を南に望む丘陵地帯にあり、ピノ・ノワールやライヒェンシュタイナーなど7品種のブドウを除草剤や化学肥料を使わず栽培しているという。9月24日には15人が作業にあたり、パート作業員の女性は「つるをはわせたり、葉欠きをしたりして育ててきたから、収穫が楽しくて仕方ないの」。

 圃場(ほじょう)管理部長の築舘文徳さん(58)によると、今年は7月まで雨が多くて栽培に苦労したが、8月以降は気候に恵まれたといい、「豊作だった昨年のワインと飲み比べして楽しんでほしい」と話していた。(伊東大治)

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 平川市にあるオープンガーデン「Garden 大きなくりの木の下で」で、コスモスとダリアが見ごろを迎え、色とりどりの花が訪れる人を楽しませている。

 ガーデンができたのは、大沢浩明さん(60)、宣代さん(59)夫妻が、20年前に移り住んだ浩明さんの実家で、荒れた庭の手入れの際にガーデニングに目覚めたのがきっかけ。知り合いを通じて評判が広がり、7年前から一般向けに開放している。

 約2千坪ある敷地の半分にピンク、紫、白、黄と色とりどりのコスモスが植えられており、今年は9月下旬から10月初旬が見ごろだという。浩明さんは「今年はダリアも植えてみたので、コスモスとの共演をお楽しみください」。

 コスモスシーズンの開園は、10月1~4日、8~11日、15~18日(午前10時~午後4時)。入園料は500円(小学生以下無料)でコーヒーがつく。問い合わせはガーデン(0172・88・5529)へ。(吉備彩日)

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