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 昨年10月の台風19号で被災した阿武隈急行(本社・福島県伊達市)が31日、全線で運転を再開した。宮城県と福島県を結ぶ沿線では土砂崩れが相次ぎ、県境をまたぐ丸森―富野間(15キロ)が不通になっていたが、復旧工事が進み、全線55キロがつながった。

 この日午前10時40分すぎ、宮城県丸森町の丸森駅を、上りの初列車が出発した。出発前には駅舎やホームで記念のセレモニーが開かれ、地元の和太鼓団体が演奏を披露。多くの住民や鉄道ファンが駆けつけて、再開を祝福した。

 台風19号では、土砂崩れやホームの損壊が発生し、被害額は約11億3千万円にのぼった。昨年10月下旬に福島側、同12月に宮城側の大半で運転を再開したが、被害が大きかった県境部の不通が続いていた。今後も復旧工事が一部で続くため、しばらくは減速して運行する。(徳島慎也)