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 日本学術会議の会員候補6人の任命が拒否された問題で、菅義偉首相は「私が任命権者として判断を行った」と国会で繰り返している。「会員は、(同会議の)推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する」(日本学術会議法7条2項)という文言を、どう読み解けばいいのか。任命権者は推薦にどこまで縛られるのか。専門家に聞いた。

 「法令では『○○に基づいて』という言葉は、○○にかなり強く縛られるという意味で使われるんです」

 そう語るのは、元衆議院法制局参事の吉田利宏さんだ。公職選挙法や祝日法の改正など、15年にわたって50以上の法律案や修正案づくりに関わった。「新法令用語の常識」(日本評論社)の筆者でもある。

 言葉は意味に幅がある。そのまま法令に用いると、読む人によって解釈がばらばらになりかねない。そこで法令上の言葉の使い方には厳密な決まりがあるのだという。

 たとえばスピードを意味する「速やかに/遅滞なく/直ちに」という三つの言葉。いずれも「すぐに」という意味だが、求められるスピードでいうと、速い順に「直ちに/速やかに/遅滞なく」となるのだという。「遅滞なく」は、合理的な理由があれば遅れも許される。

 今回の「~に基づいて」に近い用語には「~により」「~に従い」「~を尊重」「意見を聴いて」などがあると吉田さんはいう。

「拘束力が強い」

 「~により」や「~に従い」は…

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