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 今年度の大学入試で、学業や課外活動などの実績を元に高校が生徒を推薦する「学校推薦型選抜」(旧推薦入試)の出願が、1日から始まる。コロナ禍で先行きが見通せない中、年明けの試験を待たずに早く合格を手にしたい――。そんな思いから、学校推薦型の受験者は例年より増えそうだ。だが、感染防止のため試験がオンライン化されたことなどに伴い、現場には混乱もある。

 大学入試改革の一環で、約30年続いた「大学入試センター試験」が来年1月から「大学入学共通テスト」に切り替わる。初の共通テストは難易度や問題傾向が読めず、受験生の不安は大きい。そこに新型コロナウイルスの感染拡大による不透明感が加わった。

 大阪市の私立高3年の男子生徒(18)は、学校推薦型選抜で関西の私立大を受験するつもりだ。希望する学部では例年面接があったが、今年はコロナの影響で書類選考だけになった。男子生徒は「コロナによる休校で授業が遅れ、他の受験生との差がずっと気になっていた。とにかく早く、確実に進路を決めたい」と話す。

 愛知県の私立高の進路指導担当教諭は「受験シーズンにコロナが流行する恐れがあり、早めに進路を決めたがる生徒が多いと思う。学校推薦型の競争倍率が例年より高くなることが予想され心配だ」と言う。

 東京都の高校の進路担当教諭も「今年度は学校推薦型の希望者がかなり多い」と打ち明ける。そのうえで傾向として「生徒は例年に増して安全志向になっている。ランクを下げてでも、確実に合格がもらえる大学を希望している」と説明する。

 福岡県の公立高は、学校推薦型に出願する生徒のアピールポイントをどう表現するかに頭を悩ませる。スポーツや文化系の大会が軒並み中止され、わかりやすい実績がないなかで、生徒のよさをどう書類に記入し、面接で訴えるか。担任と生徒がやりとりを重ねているという。「生徒の良さを丁寧に掘り起こすことで、生徒と教員の信頼関係が例年以上に深まっている。その意味では、コロナがプラスになった面もある」と教員は言う。

 大学側も学校推薦型の間口を広げている。法政大や立教大など私立大を中心に、高校に推薦依頼を増やす大学が目立つ。

 教育情報会社・大学通信の安田賢治常務は「一般入試が本格化する年明けのコロナの感染状況は不透明。大学も受験生も、早めに見通しを立てておきたいという思いは共通している」と解説する。(山田健悟、角拓哉、渡辺純子)

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