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 新型コロナウイルスのため自宅で孤立しがちな高齢者に外出のきっかけにしてもらおうと、富山県入善町社会福祉協議会が開設した「ふれあい農園」が盛況だ。28日には約20人が集まり、サツマイモとサトイモを収穫した。

 農園は、町内のひとり暮らしの高齢者や高齢者世帯を対象に社協が6月に開設した。「野菜を作れば、気になって1日に5分だけでも外出するようになる。仲間もできて元気になる」と、外出自粛による運動不足の解消策として企画。同町入膳の休耕田を借り上げ、約400平方メートルを20区画に分けて、今シーズンは無料で貸し出した。

 当初は老人クラブが4区画でトマトやナスなどを植えるだけだったが、民生委員らの呼びかけで徐々に増え、8月には37人が14区画で9品種を栽培するまでに広がった。町の高齢者サロンで体操を指導する上原一代さん(66)は8月に教室の参加者とサツマイモの苗を植えた。「農作業なんてやったことない」と言いつつも、「植えたら気になって、3歳の孫を連れて見に来るの。ゴボウみたいなサツマイモだけど、収穫は面白いわ」と笑う。

 同社協の浦田実さん(46)は「外出を促すことを危惧する意見もあったが、やってよかった。もっと参加してもらえるよう、来シーズンは街なかにも農園を開きたい」と話している。(高津守)

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