人気スパイアクション映画「007」シリーズの初代ジェームズ・ボンド役を演じた英俳優ショーン・コネリーさんが亡くなった。90歳だった。英BBCが31日、家族の話として伝えた。

 1930年、英北部スコットランドのエディンバラ近郊出身。13歳で学校を離れ、牛乳配達やれんが積みなどを経て海軍に入隊。健康上の理由で除隊し、トラック運転手などで生計を立てた。53年にボディービルの大会に出たことがきっかけで、翌年から映画などに端役で出演するようになった。

 007シリーズでは62年の「ドクター・ノオ」をはじめ、「ロシアより愛をこめて」「007は二度死ぬ」などでクールなジェームズ・ボンド像を作り上げた。歴代ボンドの人気投票ではしばしば1位になっている。

 「レッド・オクトーバーを追え!」や「薔薇(ばら)の名前」「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」などにも出演。87年の「アンタッチャブル」でアカデミー助演男優賞を受賞した。

 郷土愛が強いことでも知られ、「スコットランドよ永遠なれ」というタトゥーを入れていた。2000年には「サー」の称号で呼ばれるナイトの爵位を受けたが、それまで授与が見送られていたのは、スコットランド独立を支持していたために当時の政権が避けたからだと報じられている。(ロンドン=下司佳代子)