南米アルゼンチンを代表する漫画「マファルダ」の作者キノ(本名ホアキン・サルバドル・ラバド)さんが30日、アルゼンチン中西部メンドサで亡くなった。88歳だった。アルゼンチン紙が報じた。前週から脳出血で入院していたという。

 1932年、メンドサ生まれ。64年、ちょっと生意気でおませな6歳の女の子マファルダが、ユーモラスに政治や社会を批評する漫画「マファルダ」の連載がアルゼンチンの雑誌で開始。人気は中南米や欧州にも広がり、連載は73年まで続いた。英語や日本語など30以上の言語に翻訳され、スペインのエルパイス紙によると、スペイン語の本で、もっとも多くの言語に翻訳された作品の一つだという。アニメにもなった。

 連載終了後もキノさんは、重要な社会問題を描く際にはマファルダを登場させた。今年3月には、包帯を巻き体温計で検温する地球を心配するマファルダを描き、新型コロナウイルスへの注意を呼びかけていた。(サンパウロ=岡田玄)