[PR]

 旧ソ連アゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ自治州周辺で続く同国軍とアルメニア軍の衝突は30日、死者が双方の発表で100人近くに達した。両国が非難合戦を続ける中、アゼルバイジャンを支援するトルコはアルメニア軍撤退を主張し、米国、ロシア、フランスによる和平協議も批判。三つどもえの対立に収束の気配は見えず、戦闘は1994年の停戦合意以来最大規模に広がりつつある。

 戦闘は27日に双方が相手側の攻撃への反撃だとして自治州や境界線周辺で始まった。範囲は拡大し、アゼルバイジャン国防省は29日、アルメニア軍が同自治州から離れた東部、北部地域に砲撃を加えたと発表した。一方、アルメニア国防省も同日、自国の東部領土へのアゼルバイジャン軍の攻撃でバスが炎上し、市民1人が死んだとした。

 アルメニア側は30日、自治州内でも市民3人が死亡したと発表した。自治州政府によると、アルメニア側の兵士の死者数は累計で約80人。アゼルバイジャンは兵士の死者数を明らかにしていないが、29日までに市民12人が犠牲になったと主張している。両国の軍、民間をあわせた犠牲者は実際には100人を超えたとみられる。

 両国首脳は29日、同じロシア国営テレビの番組で互いを非難。アゼルバイジャンのアリエフ大統領は「ナゴルノ・カラバフがアルメニアのものと言うなら交渉は不可能」と述べたのに対し、アルメニアのパシニャン首相は「アゼルバイジャンの攻撃は国民への宣戦布告だ。自衛権を行使せざるを得ない」と訴えた。

 アルメニア国防省は29日、トルコ軍のF16戦闘機が自国の戦闘機を撃墜したと主張。パシニャン氏は「トルコ軍高官らがアゼルバイジャン軍の司令部にいる」と発言した。これに対し、トルコ大統領府は「完全な虚偽だ」と否定した。また、トルコメディアは同国から分離独立をめざす少数民族クルド人の非合法武装組織クルディスタン労働者党(PKK)などがアルメニアの民兵を訓練していると報道するなど、情報戦の様相も呈している。

 欧州安保協力機構(OSCE)…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

2種類有料会員記事会員記事の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら