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それぞれの最終楽章・親としてのがん患者(4)

国立がん研究センター中央病院緩和医療科 小嶋リベカさん

 前回と正反対で、がんと診断された時点から、全てを幼い子どもたちに伝える両親もいます。

 30代の女性Dさんは6年前、血液がんの一種、悪性リンパ腫と診断されました。長男は6歳、長女は4歳、次男はまだ2歳でした。Dさんは病気にかかったことと、それを治す意志を家族に伝え、私に「隠し事をしたくない。家族の一大事をみんなで体験することがマイナスを残すはずがないと信じている。ほかの子どもがしない体験だからこそ、年齢なりの捉え方で実感してもらい、生きる力にしてほしい」と語りました。

 子どもに親のがんを伝える時、念頭に置きたい三つのポイントがあります。一つ目は、6歳以下の子どもは「私が悪い子だったから親が病気になった」「いい子にしていたら病気はよくなる」と考えがちです。だから「病気になったのは誰のせいでもない」と伝えることです。二つ目はタイミングを見計らい「がん」という言葉を使うこと。あいまいな言い方は、子どもを不安や混乱に陥れる恐れがあります。三つ目は「風邪のようにうつる病気ではない」と伝えることです。英語の頭文字から「3C」と呼びます。加えて、幼いなりに「親に協力できることがある」と伝えることも大切です。

 また「幼稚園の送り迎えができ…

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