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 マウスがオスになるかメスになるかを決める遺伝子には、大昔に感染したウイルスが重要な役割を果たしていた――。大阪大の立花誠教授らのグループが、性の遺伝子の進化にかかわる研究結果を2日、米科学誌サイエンスに発表した。

 哺乳類の性は、性染色体の組み合わせで決まり、メスがXX型、オスがXY型だ。このとき、Y染色体にある「SRY遺伝子」が適切なタイミングで働くと、精巣ができてオスになる。

 SRY遺伝子から生み出されるのは1種類のたんぱく質だと30年間、考えられてきた。遺伝子は、A、T、G、Cという4種の文字で表される「塩基」でできた遺伝情報が、DNAに書き込まれており、たんぱく質を作る指令になる。

 ところが、グループが、SRY遺伝子の遺伝情報について、詳しく解析すると、実はこれまで考えられてきたよりも遺伝情報の塩基の並びが長く、情報の読み取り方によってできる「第2のSRY遺伝子」があることがわかった。

 この第2の遺伝子が作るたんぱく質の役割を調べるために、第2の遺伝子が働かないように遺伝子操作したXY型のオスのマウスは、従来のSRY遺伝子が働いているにもかかわらず、メスに性転換した。XX型のメスで、第2の遺伝子を働かせるとオスに性転換することも確認した。

 従来のSRY遺伝子が作るたんぱく質は、分解されやすいこともわかった。これまでの実験では、従来のSRY遺伝子を大量に働くようにしたためにオス化に成功していたとみられ、オス化に本当に必要なのは、第2のSRY遺伝子だと突き止めた。

 Y染色体にのっている遺伝子は…

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