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 7月の豪雨で被災した熊本県内の住民らでつくる市民団体「7・4球磨川流域豪雨被災者の会」は1日、国、県、流域市町村による球磨川豪雨検証委員会に関する要望を県へ伝えた。緊急放流などダムの危険性についても明らかにするよう求め、被災者の意見を検証にいかすことも求めた。

 共同代表を務める元熊本大教授の鳥飼香代子さん(72)=人吉市九日町=が県庁で担当者に書面を手渡した。被災者の会は市房ダムの緊急放流や決壊による想定被害や、川辺川ダムが存在した場合の同様の想定被害を明らかにするよう求めた。検証委は被災当事者の意見を聞くべきだとも指摘し、時間をかけた明確な検証を求めた。

 鳥飼さんは「ダムの役割や危険性をしっかり検証し、正確なデータを出すべきだ。被災者としては最悪の場合も知って、できる対策を考えていかないと、安心して住み続けることはできない」と述べた。

 「被災者の会」はこの後、川辺川ダム建設促進協議会会長を務める錦町の森本完一町長との面会を求めて同町役場を訪問。応対した同協議会事務局長の尾方良一・町地域整備課長に要望を文書で伝えた。尾方事務局長は「ご意見を球磨川流域の市町村長に伝える」と話した。(伊藤秀樹、村上伸一)

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