若松真平
機内で手作りのホットケーキを食べている女性を見かけた客室乗務員。思わず声をかけ、降り際に一通の手紙を渡した。10年後、その手紙が2人を再び結びつけた。
神奈川県在住の中野陽子さん(43)。2010年11月25日に、客室乗務員として福岡空港から中部国際空港へ向かう全日空機に乗っていた。
入社11年目で、チーフパーサーになってそれほど日が経っていないころ。
以前は自分が対応する乗客に100%の力を向けていればよかったが、客室全体を統括する責任者として、これまで以上に広く気をつかうことを心がけていた。
先輩ママの話を参考に、哺乳瓶を使い終わった母親を見かけたら「消毒まではできませんが、洗いましょうか」と声をかけることもあった。
機内後方に向かって左側の席に、リクルートスーツ姿の女性がいた。カバンから取り出した弁当箱にはホットケーキが入っていた。
機内で食事をする人は、ほとんどが空港で買ったお弁当。手作りは珍しく、しかも中身がホットケーキだったため、印象に残った。
食べ終わるタイミングを見計らって、「容器を洗いましょうか」と声をかけた。
すると女性は驚いた顔を見せ、…
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朝日新聞社会部