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 新型コロナウイルスの影響で、乳児を連れての外出が難しくなり、オンラインで子育て相談に応じる自治体が増えている。子どもと家にこもり、保護者の育児ストレスが高まる懸念もある中、気軽に参加できると利用者にも好評だ。

 東京都練馬区は先月下旬、初めて、オンラインで育児相談にのる「おうちで練馬こどもカフェ」を開いた。テーマは「離乳食の進め方」。テレビ会議室のZoom(ズーム)を使って3組の母子が参加し、石神井町つつじ保育園の栄養士と看護師が対応した。

 「遊び食べ」を気にする母親に、栄養士の大熊直子さん(46)は「大人の反応をおもしろがる子もいるので、飽きたら切り上げてみてはどうですか」。アレルギーを心配する母親には、看護師の坂本郁子さん(59)が「新しい食材を始める時は、病院が開いている平日がいいですよ」とアドバイスしていた。

 質問がある人は、画面の向こうで手を振る。

 練馬こどもカフェは、在宅で子育てしている保護者が対象で、専門家に話を聞いたり、リフレッシュしたりしてもらうのが目的。通常は、民間のカフェなど5カ所で開催している。

 緊急事態宣言の解除後、2カ所で再開したが、人数制限もあり、参加できる人は限られていた。区の担当者は「これまではカフェの店頭で案内していたが、今回は、ツイッターで告知したりQRコードで申し込みできるようにしたりして、家にいる人に知ってもらった」と話した。参加理由について、アンケートでは3人とも「外出しなくていいので安心だから」を選んだ。「オンラインだったため、気軽に参加できた」という感想もあったという。

 区では5月から、子ども家庭支援センターの「子育てのひろば ぴよぴよ」でも、オンラインで手遊びをしたり育児相談に応じたりしている。

 国立成育医療研究センター(世田谷区大蔵2丁目)が6月に公表した「コロナ×こどもアンケート」によると、子どもが幼いほど、保護者は相談相手を必要としている。知りたいことや必要なものを尋ねた項目で、「こどものことを気軽に相談できる相手」を選んだのは、未就園児の保護者が最多だった。

 目黒区も9月から、子育てサイト「めぐろ子育てホッ!とナビ」で、オンライン相談を始めた。区民の保護者は、「母子モ」というアプリを取得したうえで電話予約し、テレビ電話で保健師などに相談する。

 アプリは4月にスタートしたが、緊急事態宣言で、イベントや対面での相談の中止が相次いだ。今は対面での相談も復活したが、感染リスクを避け、外出が難しい保護者に利用してもらう選択肢の一つとして設けたという。

 港区と千代田区が委託するNPO法人「あい・ぽーとステーション」は、Zoomを使ってリズム遊びや工作をする「オンラインひろば」を開催している。両区民以外も、500円の登録料で参加できる。港区子育てコーディネーターによるオンライン相談は、予約制(無料)で利用できる。(杉原里美)

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