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 葉山牛や湘南和牛、三崎のマグロ……。聞くだけでおなかがすいてきそうな豪華な食材が、9月下旬から神奈川県内の学校給食に続々登場している。一体なぜ?

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で外食の需要が減っているとして、生産者を支援するため、県が始めた取り組みだ。

 横浜市や藤沢市など県内24の市町の小中学校や県立特別支援学校計893校に、畜水産物のいずれか、もしくは両方が無償で提供される。対象の児童生徒・教職員は延べ52万4600人になるという。年度内に3回まで出される。

 県は国の制度を活用し、県内の食肉事業協同組合連合会や漁業協同組合連合会などに補助金を出すことで、食材を学校に届けてもらう。県は6月補正予算に事業費として計4・1億円を計上している。

 対象になる食材は昨年同月比で20%以上、在庫が増えたもの。ブランド和牛では葉山町や横須賀市が生産地の「葉山牛」、藤沢市や茅ケ崎市の「湘南和牛」、県下全域で生産されている「横濱ビーフ」など。水産物は三崎漁港(三浦市)で水揚げされる「三崎のマグロ(メバチマグロ)」、小田原漁港(小田原市)で水揚げされるブリ、ヤマトカマス、シロサバフグだ。

 県によると、提供先の市町と生産地は必ずしも一致しないが、多くの市町から「なるべく地元のものを使いたい」といった声があがっているという。

 提供にあたって、児童生徒らには食育をテーマにした補助教材を配布し、「神奈川の牛肉を食べてコロナに負けずにがんばろう!」といった生産者からのメッセージを伝えるビデオレターも見てもらう。県産の畜水産物への理解を深めてもらう狙いだ。県畜産課の高尾健太郎課長は「県内にはこんなにおいしいものがあるんだとぜひ体感してほしい。ご家庭含めて知ってもらい、消費拡大につなげたい」と話す。(松沢奈々子)

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