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 室町時代の画僧雪舟にゆかりの島根県益田市など中国地方6市が連携し、各自治体にある庭園などの魅力を売り込む取り組み「雪舟回廊」が、国のガーデンツーリズム(庭園間交流連携促進計画)に登録された。全国で10計画が登録されているが、中国地方では初めて。

 ガーデンツーリズムは、庭園間の連携や庭園の魅力の再発見を目的に、登録自治体の取り組みを国内外に発信する国土交通省の制度。「雪舟回廊」は、「雪舟サミット」を構成する益田市と岡山県井原・総社両市、広島県三原市、山口県山口・防府両市の6市が2月に申請していた。

 益田市は雪舟が滞在し終焉(しゅうえん)を迎えた地とされ、雪舟作とされる庭園を持つ萬福寺と医光寺がある。桜が咲く春や紅葉が色づく秋など四季折々の表情をみせる。

 計画は「雪舟の作品に出会うことができる旅」をテーマに、雪舟の伝承が残る景勝地や生誕地など各自治体のゆかりの地を追体験してもらうストーリーを作成。益田市は、6月に「中世日本の傑作―地方の時代に輝き再び―」が日本遺産に認定されたのと合わせ、外国人観光客へのアプローチや周遊ルートの開拓に努めることにしている。

 益田市役所で2日、懸垂幕の除幕式があり、山本浩章市長が「雪舟は絵画だけが魅力ではなく、優れた庭園を残していることを知ってほしい」とあいさつ。萬福寺の神一(こうかず)紀道住職(78)は取材に「庭の石の配置が雪舟の山水画を連想させる。多くの人に訪れてもらいたい」と話した。(水田道雄)

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