バンコク=貝瀬秋彦
タイのタクシン元首相(71)が新型コロナウイルスに感染していたことが明らかになった。複数のメディアが2~3日に報じ、タクシン氏自身も一部メディアに感染を認めた。すでに回復しているという。
2001年に首相になったタクシン氏は、06年の軍事クーデターで失脚。08年に海外に逃れ、ドバイやロンドンなどを拠点にしてきた。報道によると、8月に体の異変を感じ、ドバイで新型コロナの検査を受けたところ陽性だった。入院して治療を受け、9月中旬に退院したという。
タクシン氏に近い関係者は朝日新聞の取材に「数週間前に感染が分かり、すでに回復したと聞いている」と述べた。
タクシン氏は現在もタイ政界に影響力を持つ。タクシン派のタイ貢献党は、軍事政権からの民政移管に向けた昨年3月の総選挙で第1党になったものの、政権は取れず、野党第1党として活動している。(バンコク=貝瀬秋彦)
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朝日新聞国際報道部