案里被告が「幹事長から預かった」 現金授受の県議証言
新屋絵理 松島研人
昨年7月の参院選をめぐり、公職選挙法違反(買収)の罪に問われた参院議員の河井案里被告(47)の公判が2日、東京地裁であった。検察側の証人として出廷した岡崎哲夫・広島県議(65)は、案里議員が「(自民党)幹事長から預かった」として現金を渡してきたと証言した。
岡崎氏の証言によると、案里議員が現金30万円入りの封筒を渡してきたのは、昨年3月、無投票で当選が決まった翌日。封筒を差し出しながら「当選おめでとうございます。(自民党の)二階(俊博)幹事長から預かってきた」と言ったという。
ただ、岡崎氏は「(幹事長の件は)ブラックジョークだと思った」と説明。その上で「(お金は)当選祝いと思ったが、参院選の支援依頼も頭をよぎった」とした。案里議員の夫の元法相で衆院議員の克行被告(57)からも、現金20万円を受け取ったという。
案里被告「あははは」と笑いだし弁護人が制止
尋問中、岡崎氏が案里議員と…