[PR]

 やられたら、やり返す――。まさに人気ドラマの名ぜりふのような仕返しだった。

 高校野球の秋季大阪府大会は3日、大阪市の大阪シティ信金スタジアムで準決勝があり、大阪桐蔭がライバルの履正社を8―3で破り、7年連続で秋季近畿大会出場を決めた。

 今夏の独自大会では敗れた相手。3年生が抜けてチームは変わったが、大阪桐蔭の主将・池田陵真(2年)は言った。「履正社に2回連続で負けるわけにはいかない。やられたのでやり返そうと、みんなで誓い合って臨みました」

 序盤から主導権を握った。三回に5連続長短打などで4点を先行し、1点差に詰め寄られた五回は、田近介人(2年)が2点適時打。八回には宮下隼輔(2年)がバックスクリーン左へ一発を放り込んだ。

 185センチ左腕のエース松浦慶斗(2年)は尻上がりに調子を上げ、9回3失点。投打がかみ合っての完勝だった。

 ところが、試合後の選手たちはどこかすっきりしない表情を浮かべる。夏は6点差で負け、今回は5点差での勝利。実は、ひそかに「コールド勝ち」を目標に掲げていたからだ。ただ勝つだけではなく、まさに「倍返し」を狙っていたのだ。

 西谷浩一監督は「(履正社戦に向けて)選手たちにどういう話をしようか考えていたけれど、今週の練習を見ていて僕は何も言う必要はないと思った」と話した。(山口裕起)