反省研修、教材は中学生の作文 かんぽ不正、戸惑う局員

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藤田知也
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 かんぽ生命で不正販売が多数発覚した問題で、日本郵政グループは10月5日に営業活動を再開する。不正を働いた郵便局員には研修で反省を促し、再び顧客のもとへ出向かせる。一部の局員には最近、生命保険をテーマにした「中学生作文コンクール」で昨年秋に入賞した作品を読ませ、感想文を書くよう指示もしている。その狙いとは――。

処分の軽重に応じた研修を受ける

 かんぽで不正と認定された局員が保険募集を再開するには、処分の軽重に応じた研修を受ける必要がある。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、集合して実施するのは避け、郵便局の自席で研修課題をこなすケースが多くなっている。

 不正と認定された局員の多くには、日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一の著書「論語と算盤(そろばん)」が課題図書に指定され、その感想文を書くよう指示された。その狙いについてかんぽは「本書を読むことで、社会人としてどう働き、どう生きるべきかを考えてもらうために選定した」と説明していた。

■新たな教材が追加で届いた…

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