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 倉敷市の中心部に貸自転車「シェアサイクル」がお目見えした。行楽の秋に、コロナ禍で激減した観光客らの移動の便を図る来年1月中旬までの社会実験だ。予約や支払いはスマホなどから。

 シェアサイクルは天満屋倉敷店前や倉敷アイビースクエア、市役所などの9カ所に専用の駐輪場を設置。電動自転車計55台を用意した。どの駐輪場でも貸し出しと返却が可能。24時間利用可能で、料金は15分70円(最大12時間で千円)。

 利用するにはスマホから委託事業者の専用アプリ「ハローサイクリング」をダウンロードして会員登録をする必要がある。続けて空いている自転車を選んで予約し、指定された暗証番号を自転車に取り付けられた通信端末に入力して解錠する。支払いはスマホ経由でのクレジットカード決済か、携帯電話の利用料金とまとめてのキャリア決済などから選べる。

 通信端末にはGPSを搭載し、市は利用経路などを分析して本格導入を検討するという。観光は倉敷市の主要産業だが、コロナ禍のあおりで美観地区を中心に来訪者は激減。市はシェアサイクルの利用状況などを基に、収束後の新たな外国人客の誘致などに向けた対応策を練る。

 事業費は約500万円で、半分は国の観光振興のための補助金でまかなう。

 井原鉄道は土日祝日の一日乗り放題券「スーパーホリデーパス」の利用者に、総社駅前からの貸自転車を無料で使えるサービスを始めた。総社駅は歴史スポットがあふれる吉備路の玄関口。名勝旧跡をめぐり、乗り捨てもできる。11月末まで。

 総社市から岡山市にかけては「吉備路自転車道」と名付けられた専用道が整備されている。中でも総社駅からJR備中一宮駅までの約14キロには備中国分寺や造山古墳、吉備津神社など吉備路の太古のロマンが凝縮。コロナ禍の中で迎える行楽の秋、密を避けつつサイクリングを楽しんでもらおうと企画した。

 自転車は総社駅前の「吉備路レンタサイクル荒木」(午前9時~午後6時、0866・92・0233)で、ホリデーパスを提示すると借りられる。返却は備中国分寺前の「高谷レンタサイクル」と備中一宮駅前の「ウエドレンタサイクル」でも可。

 パスは大人千円、小学生500円。井原駅や矢掛駅など5駅で販売しているほか、列車内でも運転士から購入できる。問い合わせは総社駅前観光案内所(0866・93・1470)。(小沢邦男)

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