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悩みのるつぼ(相談者)

 10代女性、中学生です。

 私は最近ひまになると、死ぬことについて考えてしまい、恐怖を感じます。考え始めると止められなくなり、気分が悪くなります。忘れようとしてもやっぱり怖くなって、親に話しました。すると、前よりは落ち着きましたが、まだ怖くて年をとるのが嫌になり始めました。

 考えてもしょうがないことだし、死ぬのは当たり前のことなのですが、ネットで調べてもよく分かりません。ALS患者さんの「安楽死」の事件をニュースで見たときは、苦しくてもずっと生きなければならないの? と思い、病気になることも怖くなりました。

 こんなことを考えるのは、私が子供だからでしょうか? 大人になると、そんなに考えなくなるよと言われましたが、その大人になるのが怖いんです。死んだあと、どうなってしまうのか分からないのが怖いのです。

 何回も相談しているお母さんを嫌な思いにさせるのも嫌です。お母さんから言われ、友達にも聞いてみましたが、あんまり聞くとしつこいと思われるのも嫌です。

 こんなことを考えない人がうらやましいです。多分、私がこう思うのは、今が幸せだからだと思いますが……。どう考えれば良いか教えて下さい。あと、おすすめの本があったら教えて下さい(読書は苦手なので、読みやすいのが良いです)。

回答者 政治学者・姜尚中さん

 中学生であれば、思春期真っ盛り、毎日が楽しくて仕方がないという同級生も多いでしょうね。そんな中で死について思い煩い、大人になるのが怖いと深刻な顔で悩んでいるとしたら、仲間から疎んじられ、親からもいい顔をされないかもしれません。でも、あなたの悩みに噓偽(うそいつわ)りはないのですから、死について考え、時には狂おしいくらい悩むことは決して不健全なことではないのです。自分の考えが、もしかして「病的」ではないかと思い違いする必要はありません。私もあなたと同じ年頃、同じような悩みで、人知れず悶々(もんもん)とした日々を送った経験があります。

 あなたが考えるように、歳(とし)を取るということは、寿命ということを考えると、死に一歩ずつ近づいていくことを意味します。私も死が恐ろしく、夜、天井をずっと眺めては、何か圧迫されるような息苦しさを感じ、寝つかれないこともありました。どうしてそうなったのか。思い当たる節がありました。

 近所の親しいおじさんが轢断(…

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