試行錯誤の運動会、消えた花形種目 分かれる開催の判断

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鎌田悠 山田健悟 渡辺純子
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 新型コロナウイルスの感染拡大で、運動会の風景が様変わりしている。学校行事が相次いで中止となるなか、「せめて運動会だけは開きたい」と、学年を区切って開催したり、花形のあの種目をなくしたり。学校現場は、試行錯誤の秋を迎えている。

 9月19日、東京都福生(ふっさ)市立福生第五小学校であった運動会。今年は1、2時間目は低学年、3、4時間目は中学年、5、6時間目は高学年と三つの時間帯での「分散開催」になった。他の学年が教室で授業を受けていることもあり、例年なら大きな歓声に包まれる校庭には、時折静かな拍手だけが響いた。

 運動会恒例の綱引きは、少人数で前後の間隔を空ける「ソーシャルディスタンス綱引き」に変更。綱に1メートル間隔で目印をつけ、子ども同士が接触しないように工夫した。ダンスや組み体操などは対面にならないように演技の内容を変え、リレーはバトンを使わずに「ひじタッチ」で。クライマックスを飾るはずだった騎馬戦は、接触が避けられないため見送った。

 さらに、保護者の入場は自分の子どもが参加する時間帯だけに制限し、声を出すのではなく、拍手で応援するよう呼びかけた。

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