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 静岡市葵区鷹匠2丁目の新静岡駅近くに9月末、「おでん屋」をコンセプトにしたシェアオフィスが開業した。入り口にはのれんがあり、施設名も「=ODEN(イコールオデン)」。間違えて飲食客が来ることもあるという。

 運営するのは静岡鉄道で、たくさんの具材を煮るおでんのように「多様な人材が一緒になって新しい静岡名物になる」ことを目指したという。1階は仕切りがない共同スペースで、約40席とキッチンスペースがある。2階は14室の個別ブースで、電話を引いて会社の登記をすることもできる。室内には静鉄の車両で使われていた運転席や客室シート、つり棚や手すりなどの部品も使われている。

 シェアオフィス事業は静鉄が2019年から進める「静岡移住計画」の一環で、テレワークで首都圏に通う必要がなくなった会社員の作業場や、移転してくるベンチャー企業の受け皿となり、移住人口の増加を目指すという。

 外観をおでん屋に近づけたため、通行人から「テイクアウトできますか」と声をかけられることもしばしば。プロジェクトリーダーの大村光一郎さんは「そのうち、本当におでんを煮るイベントも開きたい」としている。(矢吹孝文)