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 第73回秋季関東地区高校野球山梨県大会(県高野連主催)は4日、甲府市の山日YBS球場で決勝があり、東海大甲府が日本航空を10―2で破り、2年ぶり12回目の優勝を決めた。両校は24日から千葉県で開かれる関東大会に出場する。

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 「1本出れば2点。コンパクトに振ろう」

 二回、2死一、二塁。東海大甲府はボークで走者を二、三塁に進める。打席に立つ猪ノ口絢太選手(1年)は冷静だった。

 4球目、内角やや高めの直球を振り抜いた。右中間を破る三塁打となり、2人の走者が本塁を踏んだ。点差は5点に広がり、試合の流れを決めた。

 チームで唯一、1年生で先発メンバーに名を連ねた。決勝までの5試合で6割近い打率を残し、打点11と存在感は抜群だった。この日は4打数4安打1四球と全打席で出塁し、計4打点。本塁打が出ればサイクル安打の活躍だった。

 大会前の8月下旬。前チームの4番打者で、プロ入りをめざす渡部海夢さん(3年)からスイングについてアドバイスを受けた。打撃については何でも吸収しようと貪欲(どんよく)だ。「長打だけでなく、広角に打つ力をつけたい」(田中正一)