[PR]

 新型コロナウイルスの重症患者の治療に使う体外式膜型人工肺(ECMO〈エクモ〉)の講習会が3日、山梨大医学部付属病院(中央市)で開かれた。医師や看護師、臨床工学技士が、人形でエクモの使い方を学んだ。

 エクモは、体内から取り出した血液中の二酸化炭素を取り除き、酸素を加えて体内に戻す装置。新型コロナで肺の機能が落ちた重症患者の治療に有効とされている。

 治療には患者1人につき6~10人のスタッフが必要とされる。しかし、使用できる人材は限られており、習熟者を養成しようと、集中治療医らの有志組織「エクモネット」と山梨大が県内で初めて講習会を催した。

 参加したのは、新型コロナの重症患者を受け入れる付属病院と県立中央病院の4チーム計16人。実際に使うチューブを人形に挿入するなどして実習した。医師の一人は「一人でも多くの医療従事者が使えるようになっておくことが大事」と話した。

 付属病院の森口武史救急部長によると、県内で新型コロナ患者にエクモが使用されたのは3例あるといい、「感染防護をしながら対応するのは難しい。使用頻度も少ないので、ぶっつけ本番にならないよう、今後も技術と知識をみんなで共有していきたい」と語った。(永沼仁)