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 鳥取市気高町の農業用ため池「大堤(おおつつみ)池」で4日、水抜きの際、「うぐい」という漁具を使って魚をとる伝統行事「うぐい突き」があり、大勢の人が昔ながらの漁法を楽しんだ。

 うぐいは樽(たる)型に編んだ竹製のかご。底がなく、池の底に突き立てるように振り下ろして魚を捕獲する。400年ほど前、この地を治めた亀井茲矩(これのり)が朱印船貿易を通じてシャム(現在のタイ)から学んだとされる。今年5月、「ため池における魚伏籠(うぐい)漁」として、県の無形民俗文化財に指定された。

 大堤池では、底にたまった泥やごみを取り除くため、周辺の農家が毎秋、水抜きをし、うぐい突きをしてきた。25年ほど前、地域の人たちが保存会をつくって受け継ぎ、うぐいを貸し出すなどして幅広く参加してもらっている。

 参加者は足袋をはくなどして池の中へ。腰あたりまで水につかりながら、うぐいを振り下ろした。初参加という鳥取大2年の吉元舞依子さん(19)は「(池の底から)うぐいを持ち上げる時、泥がつくので重くなる。休みながら続けました」と話した。(石川和彦)

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