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 特殊詐欺での現金やカードの受け取り役「受け子」として、未成年者が逮捕されるケースが相次いでいる。SNSや闇サイトでは受け子を募る書き込みがあふれている。兵庫県警は詐欺グループからの誘いに安易に応じた未成年者が、詳しく指示を受けながら犯行に及んでいるとみている。

 上下黒色のスーツ姿。タクシーから降りた女は、弁護士事務所の従業員を名乗った。

 9月24日、高砂市内の女性(83)宅。居室に招かれた女が現金を受け取ろうとしたところ、別の部屋で待ち構えていた捜査員に詐欺未遂容疑で現行犯逮捕された。「一見するとキャリアウーマン風」(ある捜査関係者)の女は、横浜市に住む女子高校生(18)だった。

 高砂署によると、女性宅に息子をかたる男から同23日夜に電話があった。「風邪をひいて声が変わった。電話番号も変わった」。翌24日朝には「株で失敗して500万円が必要になった。立て替えてほしい」と頼み込んできたという。

 女性はその後、金融機関の窓口で500万円を引き出したが、金融機関の職員が不審に思い通報した。高砂署は、女性に「だまされたふり作戦」での逮捕協力を依頼。24日午後、女性から男に電話して「現金の準備ができたので取りに来てほしい」と誘い出したところ、約2時間後に姿を見せたのが、この女子高校生だった。

 「新幹線で来た。弁護士事務所の従業員になりすまそうとした」。調べに対し、こう供述したという。県警は、女子高校生は現金を受け取る役割の「受け子」で、詐欺グループから指示を受けていたとみて調べている。

 特殊詐欺グループは、その役割が細分化しているとされる。被害者に電話をかける「かけ子」、被害者から現金などを受け取る「受け子」、詐取した通帳やカードから現金を引き出す「出し子」がいる。

 県警によると、特殊詐欺事件の摘発者数は2018年以降、年間100人前後にのぼり、このうち「受け子」として摘発されたのは18年が76人、19年が64人と過半を占める。「受け子」のうち未成年者は、18年が25人、19年が12人にのぼり、今年も6月までの半年間で8人が摘発されている。受け子は、被害者と直接接触するだけに逮捕されるリスクが高いとされる。捜査関係者は「闇サイトなどでのバイト募集に若者が安易に応じて犯行に及んでいる」と指摘する。(五十嵐聖士郎)

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